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アモイ大学

現地調査日:2006/11/20
最終更新日:2008/04/06



6.コメント

以下、06/11/20執筆
●厦門島内にある福建省唯一の中国教育部直轄大学。

●この大学の特徴は2点挙げられる。レベル、クラス数の多さと、科目の選択制である。

●語言生のクラスは1年級上から3年級下まで6分割され、さらにその中でも細別される。合計レベル数は9レベルと多い。小規模の大学に比べると自分に合ったクラスを選びやすい。

●なお、「1年級」というのは学校側がつけた呼称であって、1年目の学生が入るクラスという意味ではない。留学した時点でレベルが高ければ、当然2年級や3年級からのスタートになる。

●2点目の特徴は授業の選択制であるが、これは中国の大学の中でも極めて珍しい部類に入る。具体的に説明する。各クラスのカリキュラムは必修科目と選択科目に分かれており、1週間に合計24コマまで受講することができる。このうち、必修科目は1年級上では20コマだが、3年級下では12コマとなり、レベルが上がるほど、自分の判断で自分に合った授業を選択できるようになっている。

●選択科目は22科目開講されている。便宜上、目安となるクラスのレベルが示されているが、授業についていけるならば、どの科目にも参加することができる。例えば、1年級下に在籍していても、閲読が得意であれば2年級下の選択科目である中級漢語閲読1を受講しても良い。その逆も可能であって、会話が苦手なので、1年級上の口語実践を受講することもできる。

●必修科目も実は絶対に受講しなければならないというものではない。したがって極端なはなし、週24コマすべてを選択科目で埋めてもよい。

●一般に選択科目は太極拳やHSK補講など、通常授業の補助的なものが大半だが、この大学では選択科目にもすべてテキストがある。例えば、漢語閲読は北京語言出版の漢語閲読教程を使っている。決して補助的な授業という意味ではなく、必修か選択かという違いがあるだけで、どちらも正規の授業である。

●つまり、分かりやすく言えば日本の大学の必修科目と選択科目の関係と同じであって、必修と選択を組み合わせて24コマまで受講できるということである。このような事例は他では南京大学の高級班ですべての科目が選択制というのがあるくらいで極めて珍しい。

●この制度は中級から高級レベルの留学生、特に他大学に留学中ですでに自分の得手不得手、興味の方向などが見定まった留学生にメリットがあると考えられる。自分の好みの科目ですべて埋められるかは、時間割表を取寄せて組み立てるまでは判断できないが、それが可能であれば、自分の弱点を強化するための転校先として検討の価値があるだろう。

●なお、詳細は記述していないが、本科生が大半を占める4年級クラスにも語言生が在籍することができる。さらに専門的な科目を学べるカリキュラムになっている。


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